青龍伝・漣
寂しき闇の空が明け
朝の光が君を照らす
悲しみの曲は最後を迎え
漣の立つ浜に足跡を残し
朝日の照らす海へと消えた
美しき歌声を漣に任せ
君はただ私の元へ…
悲しき恋の終章に
私はただ君を抱く
青く深い海の底で
永久に眠る君の元
悲しき歌を私は歌い
君を守る鋭き爪で
君の顔を優しく撫でた
静かな海にこだまする
私の歌は届かない
住む世界が違うだけの
人と龍との悲しき恋は
青い海で終わりを告げた
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