Knight

―7―
立ち上がったクレージュはまじめな顔で草原を見ながらスタスタ街道を歩き出す。
「なんや?そんなにあわてて。」
クレージュの後を追うように、シゲンはその場から立ち上がった。
「夜までに帝都へ行かないとな。」
やけに真面目なクレージュは、街道を歩きだす。一方のシゲンはクレージュの態度から何かを感じていた。 クレージュが真面目なときはろくなことを考えていない…、彼との長い付き合いからシゲンにはそれが分かっていた。
「あの〜。」
二人が街道を歩き出すのを見て、ハクロウはゆっくりと立ち上がり二人に話をかけた。

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