記憶
―3―
「なんだよ お前。」
「ここ…この学校に『松原 那智』って奴がいたこと…知ってる?」
「は?知らねぇよ…俺、急いでるから。」
なんだこいつはという表情で学ランの少年を見た後、その少年は去っていった。
「ま、とりあえず校長室行こ。」
軽く溜め息をつき、広い校庭を進む。
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