喰らう者
―1―
「オハヨウ、宿主!」
喰らう者が目を覚す。
「まだ居たのか…さっさと消えてくれ!!」
俺の中に居る喰らう者に苛ちを込めて言い返す。
「ゴクッ……朝食をありがとう!」
喰らう者は俺の感情を喰らって生きているらしい。
「いつ、いなくなるんだ?」
苛ちはもう無い…『喰らう者』が食べたからだ。

「分かりません、何故なら私は***だからです」
いつもここだけ聞き取れない、こいつはふざけてるのか…頭にくる。

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