暗躍の蝙蝠

―7―
彼は待っていると突然、隙間風が横を通り過ぎた。
「!!!」
突然の事に彼は驚いた…。
右腕が刃物で切ったように傷が出来、そこから血液が床に敷いてあるジュウタンに流れ落ちる。
「俺に傷をおわせるとは・・・なめたことしゃがって」
彼は目の前にある階段を駆け上がる。
途中、行く手を阻むかのように白い靄のような物体が彼に向かって飛んでくるが、いとも簡単にはたき落とす・・・
「残念だったな・・・俺は人間じゃ無いんでね。ましてや君のような低霊が俺に敵うと思うなよ」
落ちた白い物体を足で踏み潰し前に進んでいく。

次へ
TOP