暗躍の蝙蝠

―48―
「さぁ〜ってと。どうしようか…。このままだとやばいしなぁ…」
アルは自分の部屋にアデリーヌを連れ戻し、部屋をキョロキョロ見回していた。
「どういうつもりだ!!あの時スペルにあわせておきながら急に態度変えて…。私を消滅させるのではなかったのか!!」
彼女は訳がわからないアルの行動に苛立っていた。
「まぁまぁ…ちーったぁ落ち着けよ。こちらにも事情があるから思うように行動出来ないんだよ…。それからもうアデリーヌは消滅したことになっているから…今日から君はアデルだ。」


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