暗躍の蝙蝠
―41―
彼の気持ちは粉々に砕け散った。
「……………。スペリス………。俺と出会い…彼女に出会い、…話す事が出来た。本当なら病死した時点で彼女とは永遠の別れだった……。おまえは幸せだったとおもうぞ。」
アルは落胆している彼に声を掛けた。
しかしまったく反応を示さない。
「アル様。この男もうあきらめたらどうですか?」
アルバはパタンと本を閉じ、彼の傍まで歩み寄りながら話す。
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