暗躍の蝙蝠
―4―
家の明かりが薄暗い街を照らし続け、空には大きな月とそれを囲むように星達が輝いている。
レンガで作られた街路は誰一人いない。彼は一人静かな街を観光でもするようにキョロキョロと見渡しながら歩き続けた。
「なんか久し振りだな・・・。ドンムに似てるな・・・。」
闇の世界にいたせいか、夜という響きが懐かしき生まれ育ったドンムの世界とかぶっていた。
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