暗躍の蝙蝠
―27―
ついにはアデリーヌの苛立ちは頂点に達している…。
そのせいか彼女の周辺には異様なほどのオーラが漂っていた。
部屋はあたり一面真っ暗になり視界が見えない。
ただ感じるのは不気味なオーラが自分に向かって来ること…危険と直感したアルは一先ず目が暗闇に慣れるまで逃げ続けた。
「このことかスペリス!?活動的って!?」
見えない通路を野性の感だけを頼りに走る。
もちろん後からスペリスは付いてくる。
「えーっと…たぶん…」
人事のようにスペリスは言う。
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