暗躍の蝙蝠
―21―
「アル様!!何処ですか?」
彼もまた声を出すと、アルは真上から急落下してきた。思わず上を見上げたスペリスは顔を背け、目を閉じる…。
「すまん…なかなか抜け出せなくてな…」
アルは地面スレスレで空に浮いている…。
「なっ……いきなりなんなんですか!!」
「そんなに怒るなよ…時間どおりに来れなかったのは悪かったが…」
アルは苛立っている彼の腕を掴みさっさと歩き始めた。
「行くぞ!スペリス!!のんびりしている暇は無い!彼女が動き始める前に合わなければ…」
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