暗躍の蝙蝠
―13―
「…いつまで寝ているつもりですか…」
布団をベットに戻しテーブルの上に置いてあるカップにコーヒを注いだ。
彼は椅子に座り眠気覚ましにいっきにコーヒを飲み干した。
「アデリーヌの名を捜していたらいつの間にか朝になってたんだよ…ったく…また面倒な事になったな…」カップをテーブルに置き一冊の分厚い本を片手に焼きたてのパンにかじりつく。
「面倒なとはどういうことですか?」
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