暗躍の蝙蝠

―11―
「長い名前だな・・・・ん?・・・長いから短縮して、スペリスでいいだろう…っで…50年も恋人待っていてもさすがに来ないだろう」
スペリスは黙ったまま机の上の本を広げた。
「俺が調べてやろうか?」
スペリスに近づき机の上にドカっと腰を下ろした。
「本当ですか?」
彼の肩をガシっとつかみ嬉しそうに訪ねた。
「あぁ…ただし俺の元で働くのが条件だ」

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