Death
―97―
斬神団の白狼軍…国の中心に立つ強者達の集まり、二人は情報屋の情報を元にその斬神団の白狼軍のいるアジトに向かった。
白狼軍のアジトは地図を見て想像していたよりも大きく見え、すぐ側には闘技場が立てられていた。
二人はその大きな建物に圧倒されながら屋敷の入り口まで近付いた。しかし入り口で体付きががっちりとした大きな男に足止めされてしまった。
「用があるんだ中に入れてくれないか?」
アマトはその大男に中に入れるように交渉するがなかなか中へと入れては貰えない。
むしろ、入れてもらえる前の問題で大男は話を聞こうともしなかった。
「アマト…今日は諦めよう?」
風はアマトの服を引っ張りながら話す。その顔には少し疲れ、諦めているようだった。
「…しょうがない…今日は諦めて宿に戻るか…」
二人は今日はあきらめて仕方が無く宿に戻る事にした。

「ふぅ・・・疲れた。。。あの屋敷に入るには何か方法無いのかなぁ?」
宿についた二人は宿の中にある酒場のテーブルで休憩しながら話していた。
「方法ねぇ。。。あの軍隊の知り合いと顔見知りになればすぐにでも入れると思うけど。」
しかしその方法は無理に近かった。
アマトは斬神団とは敵同士。
しかもついこの前、戦争したウォルランドの兵士の一部。
知り合いになること事態不可能に近かった。
「アマトがダメなら私がいろんな人に声かけて見ようか?私ずーっとアマトばっかり頼ってばかりいるし。。。ちょっとは自分でやらないと。。。」
っと風は何か決断したように席を立って辺りをキョロキョロし何か人を探すように見始め、いろんな人に白狼軍の中へ入れる人を聞きまわっていた。




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