Death
―86―
「アマト〜。もう休もうよ。疲れた!!!」
風は息を切らしながら、地面にしゃがみこんんだ。
「またか?今日でもう三回目だぞ…これじゃぁ夜までに次の町までつかないじゃないか!!!俺はもう野宿なんて嫌だからな…。」
アマトは風を無視してひとり歩いて行ってしまった。
「風?大丈夫?おぶってあげようか?」
「え!?いいの?やっぱファストはアマトと違って優しいよね〜。」
死神は文句一つ言わず、風を背中に乗せるとアマトのところまで速歩きで追い付いた。
「ってまた死神に頼んで少しは遠慮ってものないのかよ。」

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