Death
―85―【青国】
「ただいま戻りました…」
外は薄暗く小雨の降る頃、真っ白なマントに身を包んだ人物が全身を濡らしながら、アクアの女王の前で敬礼した。
「ケイ…どうでしたか…少女の様子は…」
周りを護衛に囲まれた女王は少女の様子をうかがった。
「はい…全ては予定どおりに動いております……」
「そうですか…死神も少女と一緒にいるのですね?」
女王は表情一つ変えずに今現在の少女の情報を聞いていた。
「わかりました。引き続き少女の動きを見張っていてください。それとくれぐれも貴方の正体がばれないように…」
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