Death
―8―
死神は少女を放し、あたりを見回した。
「ねぇ?ここって何処・・・」
少女は彼のマントを握りしめて不安そうに死神に訪ねる。
しかし死神は黙ったまま何も答えない。
「教えて、私どうしたらいいの・・・もう家に帰れないの」
突然の別世界へ飛ばされ、右も左もわからない。
絶望、そして不安だらけ・・・。
しばらく少女は彼の側で泣き崩れただ泣く声だけが虚しく響いた。

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