Death
―35―
風は長い廊下をひたすら走り続けた前が見えないほど涙が溢れてくる。
(なんで私がそんなふうに言われないといけないの!!来たくてきたんじゃないのに・・・)
溢れてくる涙をすそで拭い走るのをやめた。
彼女は走り疲れおおきな庭にある木陰にすわりこんだ。
捜すといってもどう捜せばいいのか・・・力強い仲間がいれば・・・
思い付くのは昨日まで一緒にいた何も語らない死神の姿。
「また死神に会えないのかな・・・一緒に人捜しを手伝ってくれないかな・・・。」
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