Death
―34―
「ここの国は昔、炎の英雄がいたが今はその力を受け継ぐ人間がいない。」
虎は書類を片付けながらあたかも自分は関係無いと言っているように話す。
「自分で7人の力を持つ者を捜さなければ意味がない」
龍も虎の手伝いをしながら風に話した。
風は何か言おうとしたがこらえながらだまって、部屋から飛び出てしまった。
「二人とも冷たいじゃない・・・いくらなんでも・・・」
机の書類を片付けている二人を怒鳴りつける声が長い廊下の外まで響きわたった。
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