Death
―2―
死神は旅の疲れを癒すため、森の中の泉で休息をとっていた。
しかし、その日はいつもと様子が違っていた。
空一面に雲が広がり、冷たい風が何処からともなく吹き抜け、雲の隙間から稲光が走る。
(そろそろ一雨来そうだな)
空を見上げていると突然目の前に光と音が飛び込んで来た。
(何が起きたんだ!?)
閉じた目を開くと目の前に一人の少女が全身濡れて立っていた。
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