Death
―16―
(今何か音がしたような・・・)

死神は音が鳴った方を見た。

(水柱・・・・)

水で作られた柱が空高く上がって渦を巻いている。

(何っ!?)

方角を見て死神は何か思い出したように急に走り出す。

(まさかあそこに・・・)

風の様に木と木を擦り抜ける。少女の身になにかあったのでは・・・
ふと思い出す・・・彼女が笑って見せた顔は死神にとってとうの昔に忘れた過去思い出す。

(フッ!!)

黒き獣が通ったあとは嵐の後のように乱れていた。

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