Death
―12―
死神は彼女の質問攻めに苛立っていた。
すっかりあたりは暗くなり焚き火の周囲だけ明るかった。
(話が長い・・・。こいつ朝まで話す気か・・・)
死神はもはや独り言のように喋る彼女の話を聞いていた。ここの世界と彼女の世界の違いについて、ここに来るまでの行動の全て・・・。
少女の話は死神にとって不思議な感覚だった。もしも彼女が言うとおり、この世界とは別に違う世界があるならば・・・。

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