Death
―13―
しばらく死神は焚き火を見つめていた。
(ひさしびりだな・・・人の話を聴くのは・・・。)
薪を焚き火の中に入れながら彼はいままでの過去を考えていた。
考え事をしながら薪に手を伸ばした
(あ!・・・もう残り少ないな・・・取ってこないと・・・)
薪が残り少なくなっていた。
何も言わず立ち上がる。
「ーーーーどうしたの死神?」
急に立ち上がった彼を見上げる。
「しばらくこの場を離れるが動くなよ・・・」
と彼は持っていた小さな袋を彼女に渡し森の中へ入って行った。
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