紅き聖剣

―6―
「あ!ミズキ様・・・」

僕は白馬をつれた男性に思わず頭を下げた。

「そんなにかたくならなくてもいいだろう・・・。今はプライベートな時間だぞ・・・。俺も実は抜け出してきたんだよ!!」

彼は僕の頭を軽く触れる。
普段は国の兵士の頂点に立つ将軍。
たまにここに来ては自分の愛馬を手入れしていた。

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