紅き聖剣

―18―
「遅くなってごめんな」

ユセイは僕の左腕の傷を手当しながら話す。
僕は兄の言葉が聞き取れなかった・・・。体が言うことを聞かない。身体が熱く感じる。

「・・・・・・しっかりしろ・・・・!!!」

兄が僕の呼ぶ声と共に目の前が暗くなっていった。

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