紅き聖剣
―19―僕が目覚めたのはそれから3日後だった。
体には螺旋状の火傷がはっきり残っていた。
僕はすぐにミズキの元へ向かう。
勢い良く扉を開けると横たわったミズキがいた。
兄からミズキの事を聞いていたが、実際目の前にいるのは今まで親しんでいたミズキの姿ではなかった。
僕は頬に流れ落ちる涙をふきとり、ミズキの枕元にある赤い剣を触り、何も起きないことを確認したのち腰紐に下げた。
「ミズキ!!!俺は絶対ミズキを越えてやるからなっ!!!待ってろよ!!!」
僕はミズキの剣を持ち出し部屋から出て赤軍の門を叩いた・・・。
END
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