紅き聖剣

―17―
「ミズキ!!!どうしらいいんだよ!!!」

横たわった彼はピクリとも動かない。
僕はどうしたらいいかわからないままミズキが渡した剣を持っていた。

「まさかこの剣が炎を出す力があるのか・・・」
僕はもしやと思い、真っ赤に赤い剣を地面に刺した。
次の瞬間僕の体に巻き付いていた炎は消えていた。

遠くの方で僕とミズキを呼ぶ声がする。
兄は複数の兵士を引き連れ僕の前に現れた。
ミズキは兵士達の手当を受け担架に乗せられ運ばれて行く。

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