闇の歌
―9―
僕は立ち止まった。
僕の体を突き抜けるように物凄い視線を感じる・・・。
こんな夜中にしかもここは山道人がいるはずはない・・・
ただならぬ恐怖が彼を襲う。
僕は振り向こうか・・・それとも無視して前に進もうか迷った。
もしこの世に存在するはずの無い者だったらどうしょう・・・
僕は恐怖から逃れるために足早にその場を去った。
しかしその視線は消えることが無く僕は山道をあとにした。
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