闇の歌

―10―
山道から続く一直線の道は昼間と違い人ひとりいなかった。

僕はひたすら町の中に続く城への道を無意識で歩き続けた。

どれだけ歩いただろう・・・。
いつもより長く感じた。

母のおもみは自分を押し潰してしまうぐらい重かった。


僕は城の門を力強く叩いた。

しかし何も反応はない・・・。
真夜中の町の中僕は力尽きるまで叩き続けた・・・。

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