闇の歌

―16―
僕の体は日に日に衰弱していく・・・。
動くことで精一杯でベット上の生活が多くなっていった。

いつ死ぬのだろう
僕はどうなってしまうのたろう・・・

このまま誰にも知られないまま死ぬのだろうか・・・

僕は最後の力を振り絞って山の山上まで登った。

母と見た景色・・・
夕日が空を赤く染める懐かしき風景。
僕はしばらくその景色に見惚れていた。

夕日の反対側から青白い月が見え始めた・・・

「さて、今日も長い一日が終わった」

僕は立ち上がり来た方向を見ようとすると体が急に動かなくなった。

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