―My lou〜尊い命―30
そう私は言った。
頑張らなければならないと思った。
季夜との約束を守らなければならないと思った。
・・・・・・・・・・・・
幾日もが経った。
私は退院し、季夜の眠る墓地へ行った。
「季夜、私、元気になったよ。」
心地良い風が髪をなびかせた。
「私・・・頑張るから。」
木の葉がざわめく。
「誰よりも貴方を一番愛してた・・・。そしてこれからも貴方を愛している。」
命は儚い。
ついさっきまで元気でいた者がほんの一瞬で無いモノとなってしまうのだから。
私は生きる。
新たな道を歩く。
貴方の事、忘れない。
−END−
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