―My lou〜尊い命―3
私たちは病室に戻った。
『お帰り。』
「うん。ただいま。」
『何を話してたの?』
「何でも無いの」
私は出来るだけの笑顔を浮かべて何もなかったフリをした。
〔母さん用事があるから、もう帰るわね。それじゃあ千歳ちゃん、後はよろしくね。〕
「ハイ。さようなら。」
そして扉が閉まった。
『ねぇ。』
「なぁに?」
季夜は妙に真剣な顔をして私の方を見ていた。
『・・・俺の事話してたんだろ!?』
「えっっ!?」
『俺、死ぬんだろ!?なぁ・・・答えろよ。』
そう行って季夜は私の腕をギュッと掴んだ。
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