―My lou〜尊い命―15

「待って・・・!!」

即座に支払いを済ませて走って追った。

「待ってったら!!」

私は季夜の腕をグッと掴んだ。

『・・・。放せよ・・・。』

「こっち向いて。」

振り向いた季夜は・・・

『んだよ・・・っく俺何かしたぁ?』

涙を流しながら私に問い掛けた。

「ごめんね。私考え事してて・・・。」

『だからそれは何なんだよ!!』

「ここじゃマズイから家行こう。」

そう言って私の部屋に季夜を連れて行った。

マンションで一人暮らしの私の部屋は質素な程に何も無い。

季夜を座らせた。

『考え事って俺の事だよな?』


次へ
TOP