ずっと好きだった6

「ねぇ、最上君はどう思ってるの…?」
『…ごめん、嬉しすぎて…何て言って良いのかわかんなくて…。俺もずっとさぁちゃんのことが大好きで…。けど身なり派手なわりに勇気無くて、気持ち伝えることができなかったんだ…。』
「じゃあ…両想いだったんじゃん…。もぉー!!」

彼女は俺の胸をポカポカ叩いた。俺は彼女の腕を握った。

「…」
『好きです…世界の誰よりも。俺と付き合って下さい。』
「勿論。」

彼女は笑って俺の瞳を見た。俺は彼女を抱き寄せた。

夕日が沈みかけていた…。
彼女の首元には蝶のネックレスが輝いていた。

それから彼女が早瀬と付き合っていた時もこのネックレスをしていたことを彼女から聞いて知った。すごくすごく嬉しくてこの世の全ての人に叫びたかった。



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