-抹殺屋-
願い-6
春風が気持ち良かったあの日、既に私の人生は終わっていたのかもしれない。親だって身代金の要求もないのに拉致だなんてあまり考えていないだろう。家出娘だと怒り奮闘かもしれない。或はもう死んでいると考えて役所に死亡届けを出したかもしれない…。
何にしても、もう元の世界には戻れない。進学校で勉強していた自分は、もういない。クラスメイトにも忘れられているかもしれない。
平凡だったかもしれないけど幸せだった…。もう二度と…大切な人に会うことはない…。
サヨナラ…ミンナ、アリガトウ……
-願い-
終了
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