-抹殺屋-
願い-3

「嬢ちゃん名前は?」

『紗那です。』

「学生さんやろ。見たらわかる。」

『はい、高校生です。』

「…大体察しは付いとる。」

『え?』

「なぁ拓紫、こっから出たい言うヤツやろ?」

「…。」

皆、沈黙した。

「…勝手にここ出ようとしたかて殺されるだけやで?」

『貴方の許可を得るために来たんです。』

「うん、わかっとるよ。でもお嬢ちゃんらだけに許可やったら他の人間に怨まれて外部勤務の時に殺されるだけや。俺かて最初は出たかったけど出ても殺されるし意味無いからこうやって今まで抹殺屋やってきたんや。」


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