-抹殺屋-
解放-6

『ごめんなさいママ…。』

「急にどうしたのかと思ったわ。もう大丈夫なの?」

『うん。』

「今日は休みますって学校に連絡しておいたから。」

『うん。』



私は春香じゃないしママはママじゃないけれど、春香として生きようと思った。



──紗那は抹殺屋の専属医師によって記憶の大部分を消し去られた後、抹殺屋に依頼したことのある中年女性に引き取られて生活させられることになった。元の生活に戻りたいと言う者は全てこうされた。そして記憶を消された人間が二度と元の記憶を取り戻すことは無い…



-END-

あとがき
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