-抹殺屋-
初仕事-9

隆ちゃんを殺すなんて考えられない。悪い事してるのはわかってるけど殺さなくたって良いと思う。

「華都梨さん、いらっしゃいますか?」

「拓紫?」

「はい。紗那もいます。」

「入りなさい。」

「失礼します。」

拓紫は偉そうな扉を開いた。

「どうかした?」

「高岡隆司は殺せません。」

「なぜ?」

「紗那の幼なじみだそうでどうしてもと嫌がるものですから。」

『華都梨さんお願いします。隆ちゃんを殺さないで…お願いします。』

「事情はわかったけど…」

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