いっしょに
暗い暗い森を少年はただひたすら走っていた。人がいないところへと。行きたい場所なんて彼にはない。人さえいなければいいのだ。 いや、正確にはなにもないところだろう。彼には花でさえ自分をあざ笑っているようにみえたのだ。
続く
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