choice

俺は今、一つの選択を迫られていた。
左手にティッシュを持ち、右手にピーを握りしめ。
ティッシュの箱は砕いてしまった。分別が大変になるが、この際後回しだ。
まさか、これが最後の一枚とは。確かに風邪をひいたせいで消費は激しくなっていたが。しかし、こんな時になくならなくとも。
左の鼻の穴から鼻水がたれさがり、右の鼻の穴から鼻血が流れだして、真ん中は液体がにじみだしている。
しかし、残されたティッシュは一枚のみ。買い置きすらない。
テレビから聞こえるあえぎ声など、むなしく感じるのにむらむらするのはがまんできない。
くおっ!
さらに激しい便意まで襲ってきた。
だが、ひきーんときたね。トイレットペーパーがあるじゃないか。トイレに一目散。
さらに自分の用を終わらせ一息ついた。
カラカラカラ
ない!
選択を再び迫られたようだ。
左手にもったティッシュ一枚。唇にたどりついた鼻水と鼻血。汚れた尻の穴。
不幸中の幸いは、すでになえていることか。


おちまい

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