闇家(57)
「志穂!!」
その部屋に入った時、忍達は愕然とした。石壁の部屋いっぱいにロウソクが灯されていた。青白い炎はちらちらとうごめき、室内はやけに冷えきっていた。志穂は、何か実験台のようなベッドに寝かせられ、その横に白いドレスを着た女性が立っていた。その顔には冷たい微笑を浮かべて…。
「志穂!あんた誰なんだ!?こんなところで何をしようってゆうんだ!」
忍は志穂に駆け寄ろうとした。と、そこへ黒い影がすっと立ちふさがる…
「きゃあ!」
「うわ…!」
初音と敏樹は思わず声をあげていた。
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