闇家(13)


「うわっ「きゃあっ!」」
何かにつまづき、二人は床に倒れ込んだ。
ガツッという鈍い音がした。忍がおそるおそる目を開けると、忍の下で志穂が横たわっていた…
「志穂!!!」


「……ほ…し穂…志穂、志穂っ」
「……?あ…忍…」
「志穂!良かった…俺が下敷きにしちゃったんだ。ごめん、痛かっただろ。」
忍が顔を近づけて言った。志穂は顔が火照るのを感じた。それでも周りが暗いので、忍には気付かれないだろう。
「今、何時くらい?」
「えっと…8時かな。」
忍がペンライトを持ち出して、腕の時計を見た。

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