続・この恋の行方7



「…あれ、利明?」
朱美が目を覚ますと、運転席はからっぽだった。朱美は一時思考が止まって、自分がどこにいるのかわからなくなった。
そしてピッピッという笛の音がやかましく聞こえてくるので、ようやくここはパーキングエリアなんだと理解した。
「利明どこ行ったのかな。」
朱美はとりあえず外に出ることにした。車で待った方が良いのだろうが、どうにも一人でじっとしてはいられない。
朱美は大きなあくびを一つして、物流センターと書いてある建物へと足を運んだ。

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