続・この恋の行方20
半信半疑のまま、利明と朱美は真夜中に湖の辺に立っていた。
「…ここでキスすればあの子は消えてくれるっていうの?…変な話。」
朱美はちょっとむくれていたが、
「怖い思いするよりいいだろ。」
と、利明に肩を抱き寄せられて、瞳を閉じた…
今、小高い丘の真っ白な教会で、二人を祝福するパイプオルガンの音色が室内に響きわたっていた。
朱美が瞳を開けると、白いタキシード姿の利明。
その笑顔が、すぐそこで朱美を迎えてくれていた…
おわり
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