この恋の行方1
「小野田、俺と付き合って欲しいん…だけど…」
「え…?」
きゃーーっ♪
一瞬の間をおいて、背後から歓声があがった。粉雪が舞散る、スキー合宿の初夜の出来事。私は幸せでいっぱいで、ただ目の前の人・水島利昭を見つめ返すしか出来なかった…
「もういい加減にしてよっ!」
利昭と二人きりでバースデーパーティーをしている時だった。付き合い始めて1ヶ月ほど経った春休みのある日のこと…
利昭はケーキを切り分けると、“おめでとう”と小さく笑って黙り込んだ。
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