予知夢
-33-
狭い地下道を早足に進む。
この人に聞きたいことは山ほどあるんだ…
「あの…」
「何だ?」
「どうしてあなたが…」
「ああ、悪いがその話なら後にしよう。今はここから逃げることだけ考えるんだ。」
「あ……はい…。」


地下道を抜けると、町中に出ていた。私が捕まっていたビルが随分遠くに見える。

何かおかしいと思って、ビルの上空に目をやった。
「あ!…!?」
信じられない、あれは竜??翼があって、火を噴いてるような…
「操っているのは晃だ。」
「え、晃兄が!?」


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