予知夢
-13-
「「安曇ちゃーーん!!」」
真っ先に聖と神奈が走り寄ってきた。この双子はまだ小学4年生。いきなりこんなことになって、どんなに恐かっただろう…
「二人とも、怪我しなかった?」
「「うん、じじ様が守ってくれたから。」」
じじ様は公孫樹の巨木に背を預けていた。
「安曇…無事でなによりじゃ。今まで何処におった…?」
「…襲って人に会った…。私の兄弟だって…一体どうゆうこと?」
じじ様は一瞬顔をしかめた。
「…確かに、襲という兄がおる。…そうか、あやつ戻っておるのか…」
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