帝国騎士団
―1-3―『狩人』
帝国の北部山岳地帯にあるリバーサイト村、この村は狩りと農業を中心とした小さな村である。その村に住むディアクロス家の長男であるガロンは、若いながら弓の名手として村で知らない者がないほどであった。ガロンは母親と五人の弟妹と共に村で暮らしていた。父親は昔、天才騎士として活躍したが、ガロンが10歳の時に行方不明になっている。ガロンは家族を支える母を少しでも助けるために、毎日のように森で獲物を捕まえては街へ売りに行く日々を送っていた。そんな彼が家族を残して騎士になったのかはまた後で話すことにしよう…。
続く
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