Knight
―18―
慌てて剣をしまうシゲンのもとに、ドアから女性の声が聞こえてきた。
「シゲン〜、私だよ〜レ〜カだよ〜。」
声を聞いたシゲンは驚きを隠せぬ雰囲気で、扉の鍵を開けた。が、それと同時に白魔導士の姿の女性が扉を開けたため、シゲンの顔面にクリティカルで扉がぶつかった。その衝撃でしりもちをついたシゲンの前で、驚いた表情で白魔導士の女性が立ち尽くしている。
「ご、ごめん…大丈夫〜。」
そう言って扉を締めてシゲンに近づく白魔導士は、あきらかに笑いをこらえていた。
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