白虎伝☆夜

赤く染まる私の体は
ゆっくり床へと倒れ込み
驚き起きる君の姿を
私はただ見つめていた
月の光が窓から差し込み
ようやく会えた喜びで
優しく君にほほえんだ
美しき人よ泣かないでおくれ
君の笑顔が好きだから
私が頼む最後の願いに
君は必死でほほえみ返す
毛皮は赤く君の手を染め
涙に濡れた君の唇が
私の鼻先にkissをした
懐かしい香りを感じながら
月の光が差し込む静かな窓辺で
君に抱かれて私は眠る
幸せな笑顔を君に残して…
美しき人よ
君に会えてよかったと
感じられた幸せな夜
(完)
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