記憶
―16―
「むぅ…。本当なのにぃ。誰も信じてくれねーんだもんなぁ。」
森若は窓に足をかけてムッとしていた。
「そりゃ当たり前だろ、そんなん誰が信じるかっつーの。」
浅木は苦笑いをしながらカメラのレンズを拭いていた。

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